話題作の鑑賞が続いているため、3日連続でTOHOシネマズですw
最近特に話題の「カメラを止めるな!」をようやく観ることができました!
本編感想
例によって事前情報を仕入れること無く挑みました。
とは言っても、「予算が300万円」であることや「ホラーもの」であることはツイッターを見てて知ってしまったわけですがw
37分の長回しによるゾンビ映画
開幕ゾンビに襲われるシーンからはじまりますが、それはゾンビ映画の撮影であることがすぐに明かされます。
撮影の休憩中、本物のゾンビが襲ってきて……というそれ自体は実に王道的な内容。画面はボケていてチープな感じ、自主制作映画的なものを演出しているのかな?もしかしてこの調子で最後まで行くのか?ところどころ間延びしてたり、静止を振り切って危険な外へ出ていったり、何をやっているのかよくわからないところがあったりと妙なシーンが続きます。
はてさて、オチはどうなるのか?
この時点で考えていたのは「ゾンビ映画を撮影していたら本物のゾンビが出てきてパニックになっているところを撮影した映画」というメタ的なオチです。思いっきりカメラ目線なシーンや飛び散った血がカメラのレンズに付着してそれを拭き取るシーンがありましたから。そういえばFC版のスプラッターハウスも映画オチでしたねぇw
それはそうとこの映画、さっきからずっと長回しで撮ってるよなぁ……なんか撮るの大変そう。カメラのフレームの外側にはスタッフがうじゃうじゃいて、小道具のやりくりとかやってるんだろうなぁ。と思っていたらこの後、まさにそういう部分に焦点を当てた映画であることが判明しますw
あとで公式サイトを確認したのですが、この辺のくだりは普通に説明されてました。つまり、このゾンビ映画を撮っている光景自体が劇中劇であることはバレていても何の問題もなし!むしろここからが怒涛の展開なのでした!
時を遡り……はじまるメイキングパート
ゾンビ映画の撮影から時間を遡り、このゾンビ映画が撮られることになった経緯が明かされます。なるほど、長回しの撮影になったのはゾンビチャンネルの無茶企画によるものだったんですね。しかも設定上は生放送の一発撮り!んな無茶なw まあドラマの特定の回を生放送でというのはたまーにある話ではありますが、ゾンビ映画でとなると大変なのは想像に固くありません。
撮影に集められた人は見事にポンコツな人だらけ。
撮影当日にも大きなトラブルが発生します!
撮影パート開始!全ての謎が明かされる!
生放送開始直前に配役の交代など大混乱の中、撮影がスタート!
酔っ払って寝ている人、腰をやってしまって倒れたまま動けなくなるカメラマン、暴走するメイクさん、折れるクレーンと次から次へとトラブルが起きてもう滅茶苦茶w 劇場は笑いに包まれていました。特に斧のくだりはわざとらしい感じのセリフで面白かったなぁw これらのトラブルをアドリブで乗り越えるところが見どころでした。中には本当のトラブルも混ざっているとか?最後の人間クレーンはかなりの力技でしたね。何度も中断の危機を乗り越えながらも乗り切るアドリブ力、いやはや本当に苦労されてたんですねぇ。ちょっとほっこりw
エンディングではもうひとつのカメラ視点による映像も見ることができました。ゾンビものらしく、最後にもう一段オチがあるかな?と期待していたのですが割と普通に終わりました。 あくまでもメイキングで笑わせるという作品ってことなんでしょうね。
所感
いやはや、口コミで広がるだけあってかなりの面白さ、素晴らしいセンスを感じる作品でした。「何を言ってもネタバレになる」というのはまさにその通りで、ツイッターにも本編のネタバレになるような内容はほぼ流れておらず、これが「一体どんな内容なんだ!?」と思い劇場に足を運ばせる原動力となっているわけですね。
また、これが300万円で作れたということに驚きます。役者さん以外にも外側にいろいろスタッフがいたり、小道具を作ったりとか、もっとかかってそうなイメージなんですけどね。無名俳優のギャラってどれぐらいのものなんだろう?
初回だと「本当に噂通り面白くなるんだろうか?」と思いながら観ることになるわけですが、2回目の鑑賞だと全てを知った状態で観られるので全く印象が変わりそうですね。最初のゾンビ映画パートから笑ってしまいそうですw