すみっコぐらしが何やら評判のようで、うちのTLでも観に行ってる人が増えてきました。一見子供向けのこの作品に何が起きているのか!? 気になったので観てきました。
約1時間の短い作品というのもあってか近所の劇場ではかなりの回数が上映されており、しかもそれが完売続出という人気っぷり。慌てて昼間の上映にねじ込んできましたよ。
本編
当作品に関する知識はほぼほぼ無い状態で挑みましたが最初に説明にあたるお話があるので全く問題ありませんでした。すみっこを好むキュートなキャラのコミカルな行動を楽しむようですね。すみっコたち自体にセリフはありませんが、ナレーションや文字によって状況の説明が入ります。
油っこくて食べてもらえないとんかつ、固くて食べてもらえないえびふらいのしっぽなど、昼時に行ったので飯テロを食らってしまう一幕もw
(トンカツの脂身を嫌ってる人は結構いるそうなのですが、うちの実家はトンカツと言えばフィレだったためイマイチピンと来なかった子どもの頃。弁当屋の衣がべろんと剥がれるロースカツにびっくりしてたっけなぁ。)
自分がペンギンなのか自信がないぺんぎん、お前カッパじゃね?と思ったり、クレーンゲームみたいなアームで運ばれていくのがまたシュールで序盤はニヤニヤが止まりませんでした。まさかこれも伏線だったとは……
喫茶店にあった飛び出す絵本に入り、そこで出会ったひよこのお家を探すことになり物語は大きく動きます。桃太郎や人魚姫、赤ずきんなどお馴染みのお話の中に入ってすみっコたちがキャストを演じるのですが、どれもこれもカオスな展開に! 赤ずきんで狼に食べられることをむしろ喜ぶとんかつとえびふらいのしっぽに笑いました。 自分から「食べて食べて」と寄ってきたらそりゃ逃げるよねw なんかパプワくんのタンノくんを思い出します。
ひよこの正体は絵本の白紙のページに書かれた落書き。なるほど、どこにも居場所が無いわけですね。切ない……
そしてひよことのお別れのとき。外の世界へ脱出しようとするすみっコたちを身を挺して助けるひよこ。自分は絵本の中の存在だから外へは出られない、そんな概念もかたつむりの殻を使って直感的にわかるようにしていたのも好感が持てますね。最後の最後、外の世界への穴が閉じてしまいそうになって大ピンチを救ったのはあの謎のアームってのがまた泣ける。
ひよこが絵本に描かれた存在なら自分たちを書き加えてしまえばいい。もうひとりなんかじゃなくなって楽しそうなひよこで幕を閉じるのでした。
所感
日曜の昼間だったので親子連れが多かったのですが、泣いているお子さんや親御さんも沢山いましたね。すみっコたちの切なさがしっかりと伝わったようで作品の作りとしては大成功と言えるでしょう。
そしてそして、帰り道にトンカツを食べました! ちゃんとすみっこまで食べましたよ! エビフライも乗せれば良かったかもw