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映画大好きポンポさん 映画

劇場アニメ『映画大好きポンポさん』 観てきました

投稿日:2021年6月6日 更新日:

「ポンポさんが来ったぞーーー!!!」のフレーズが印象深い本作。コロナによる延期を経てついに公開となりました! ツイッターでも続々と好評価の声が上がっていますね。ということでコロナの影響で土日休業の困難を乗り越え観てきました!

本編

舞台はニャリウッド。
あらゆるものに「ニャ」が付いていたりネコミミが付いていたりする是非とも一度行ってみたい場所w
(ちなみに当方、ちょうど20年前にハリウッドに行った経験あり。)
ジーンが飲んでるコーラもニャプシ、ポンポさんが使ってるパソコンも某リンゴマークを模したネコマークが付いています。
土下座文化などがあることもあり、ニャリウッドはどことなく日本的だなと思ってみたり。

ポンポさんがとにかくかわいい!!!
セーラー服っぽいワンピースやポッキュポッキュ鳴る靴などかわいいが詰まっています。一見幼い少女に見えるが天才的な才能を持っているというのに引かれます。原作ではミドルスクールに通っているシーンがあるので日本で言うところの中学生ぐらいなのかな?
食べ物がうまそうなのも特徴です。ドーナツが印象的ですがスイスの昼食のシーンでもめっちゃうまそうに食べてましたね。

髪切ったナタリーがかわいい!!! 確かにそこにリリーがいた!!! このシーンを観るために劇場までやってきたのよ!的なw
光の使い方がうまいですね。キャラクターの輪郭が光っているのも印象的。

編集で悩むシーンはたくさん撮ってあるカットの中から取捨選択し、規定の時間に話を収めていく。映画のカットの一つ一つがどれだけ悩み抜いた上で作られているのか、映画を活かすも殺すも編集次第というのが伝わってくる良いシーンだったと思います。ソフトをROM容量に収まるように切り詰めていくときにあーでもないこーでもないとやってるのに似ているかもw 追加シーンの撮影交渉から銀行の融資交渉までの流れはあっという間、そしてカタルシスが大きいと感じました。

そもそもあのポンポさんの書いた脚本ならきっちり90分に収まるようになっているのでは?と思わなくも無いですが、思いつきで台本に無いシーンを撮ってましたし、そういうのが蓄積された結果なのかなとも考えられますね。実際、実写映画では未使用シーンが大量にあるのはよくあることのようです。ディレクターズカット版とか出るのはそういうことみたいですね。

マイスターの映像と現実の登場人物の葛藤とが交互に作用しあった見せ方は見事。映像でしかできない表現がいっぱいで、まるで映画のようでした! 本編も約90分と、ジーンのセリフともシンクロしてますね。

ジーンが既に出会っていた映画館の少女、それがポンポさんだった。このくだりが最後の試写シーンのセリフに繋がっていくのが見事。
ダイナーのシーンではフランちゃんも出てましたね。初回鑑賞時は原作未読だったので「なんかかわいい店員がいるなー」と思っていたのですが、一瞬だけの登場にも関わらず印象に残っていたのはやはり女優の原石の為せる技なのかなぁw

ものづくりにかける情熱や考えなどが描写されており、創作意欲が刺激される、何かを作る人に観てもらいたい作品だなぁと思いました。

オーディオコメンタリー上映も開始!

6月18日からはオーディオコメンタリー上映も開始されました。
スマホにアプリを入れておくと映画の音声を認識し、自動的にコメンタリーがはじまるという仕組み。お手軽なのですが音量調整は随時必要なのでご注意ください。(映画の音が大きいシーンではスマホの音量を上げないと全く聞こえなくなり、逆に静かなシーンではスマホの音量を下げないと音漏れが心配。)

コメンタリーの内容はオーディションのときの話、映像や曲などシーンの解説、その他小ネタなど多岐に渡っています。既に複数回観ている場合でも新たな見どころに気付けるかも!? 個人的に印象深かったのは下記内容。

・ポンポさんのオーディション

「ポンポさんが来ったぞーーー!!!」のほか、追加撮影をジーンに頼まれるシーンなどを演じたのだとか。なるほど、子供っぽいセリフとプロデューサーとしての厳しいセリフの両方を演じてもらって判断材料にしないといけないわけですね。

・受付のお姉さんは双子

確かに2人登場している、というかエンディングで2人とも出てるw

・土下座のシーンは敢えて入れた

本編の感想でも「ニャリウッドは日本的」と述べましたが、これは敢えてやっているようですね。

・スイスでのアランはずっと影の中にいる

ベンチに座っているシーンや喫茶店のシーンは確かにずっと影になる場所にいました。
同じシーンの中でも日が当たる場所にいるジーンとは対照的ですね。

・髪を切ったナタリー登場までがAパート

このあと時間が巻き戻りますが、ここまでがAパートとのこと。劇場作品でもTVアニメと同じようにAパートBパートといった呼び方をしているようです。

・くまちゃんの演じ分けが凄い

終盤、ミスティア演じる親子が登場しますがここでのくまちゃんの演技が見どころ。

・楽譜を投げるシーンが複数回出てくる

マーティンがバイオリン奏者に楽譜を投げつけるシーンがありますが、このシーンは終盤でも出てきます。終盤で出てきたときには楽譜ではなく台本を投げつけています。確かに!

入場特典

特典の漫画は1週目が前編、2週目が後編と分かれており、2冊で一本の話になっています。

↑1週目 前編

↑2週目 後編

本編の前日譚的な内容となっており、ジーンが入社した経緯やポンポさんのポッキュ靴の理由などが明かされています。どちらか片方だけでも読める内容にするのに苦労したのだとか。

原作も魅力的!

鑑賞後、早速原作を揃えて読んでみました。映像ならではの表現が多く盛り込まれていた劇場版ですが、原作はマンガ表現として非常に読みやすいものとなっています。劇場版ではオミットされていた細かい設定も楽しめるのが魅力的でした。

劇場版の後半部分にあたる編集で悩むシーン、追加シーン撮影からの融資の交渉などはオリジナル展開だったんですね。原作ではマイスターの撮影が終わった辺りでニャカデミー賞を取っており、アランも登場しません。

↓pixiv発の作品のため、1巻及び一部作品はpixivで読むことも可能です。

1巻以降の読む順番は作者の杉谷庄吾【人間プラモ】氏が刊行順を推奨していたのでその順番に読破しました。あああ、どの話も登場人物がキラキラ輝いていてあまりにも眩しい! モノクロのマンガに差し込まれるカラーページがこれまた印象深いです。2巻以降の話もアニメ化してほしいなぁ。

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