春休みシーズン!ということでドラえもんを観てきました。
↑特典の「響く♪まんがBOOK」。今回の劇場版で登場するひみつ道具が出てくるエピソードが収録されています。
感想
日本誕生を彷彿とさせる原始時代(?)のような光景からスタート。これが地球の音楽の起源に繋がっているとは!そういえばOP曲は無かったですね。小惑星探査機ハゲワシ2はハヤブサのパロディかな?
ミッカかわいい
今回のヒロイン「ミッカ」がかわいい!キャラデザが秀逸で、歌声も良いです。「ピピッと響いた!」ってセリフもまたかわいい!声を当てている平野莉亜菜は「東宝シンデレラ」というオーディションで抜擢された方のようですね。
話題の担当楽器
チャペックに見初められ、夜の音楽室に呼び出されたのび太たちがたどり着いたのは宇宙船「ファーレの殿堂」。階段がピアノになってたり、手すりがウィンドチャイムになっていたりなど、楽器のテーマパークさながらで楽しそう。公開前から話題になっていた担当楽器は運命の赤い糸で決めるという波風立てない方式になっていました。しずかちゃんがバイオリンじゃないのとか散々突っ込まれてましたからねぇw 赤い糸を辿り決まったのはしずかちゃんがボンゴ(シーンによってマリンバ、カスタネットと色々な打楽器が登場。音階があるものも打楽器に含まれるんですね)、スネ夫がバイオリン、ジャイアンがチューバ(やはりでかいから?)、そしてのび太はよりにもよってリコーダー。これも後々の伏線回収に繋がっていくわけですね。最近は強風オールバックが流行ったせいか、リコーダーが人気なのだとか。リコーダーを手にした小学生が吹いているという話もちらほら耳に届いています。ライセンスの補助はあるものの、あくまで自力でうまくなる必要があるのがポイントです。
音楽家をモチーフにしたキャラが多数登場
ムシーカの民は地球の音楽家をモチーフにしたキャラがいっぱい。モーツェルはもちろんモーツァルト。バッチはバッハ。タキレンは滝廉太郎(声優はチョーさんです)と音楽室の肖像画でもおなじみの面々。総支配人はヴェントー、やはりベートーヴェンでした。なんかベントーを思い出してしまいます。
音楽は宇宙を救う!
序盤から名前が出ていた人気アーティストのミーナも伏線。なんとミッカの双子の妹の子孫だった!こうして地球に音楽が生まれた!という音楽の歴史が世界最古の楽器の記憶でわかるわけですが、この世界最古の楽器は実際に上野に展示されているようですね。機会があれば実物を見に行ってみるのも面白いかも!? 突然現れたミッカに笛を貸すミーナ。やはり元双子の片割れなので何か感じるものがあったんでしょうね。
最終決戦は音楽で戦う!なんかマクロスみたいです。壮大なオーケストラが奏でられるのはもちろん、「夢をかなえてドラえもん」のフレーズも登場する、コエカタマリンも武器になるなど小ネタの盛りだくさん。これぞまさに地球交響楽!宇宙なのでテキオー灯を予め使っていたり、宇宙で何故音が鳴っているのかという描写も丁寧でしたね。(そういえば宇宙小戦争の原作には宇宙だけどオノマトペが描画されている理由が載っていてF先生のこだわりが感じられました)最終的に意図せずあらかじめ日記に書かれたことが伏線に。のび太が忘れ物をしたことなど、全てが繋がってきて見事な伏線回収でした。ラストの建築現場などあらゆるものが奏でる音が音楽を作るシーンは北野武監督の座頭市を彷彿とさせていましたね。音楽がテーマの本作、そういったシーンも意識して作っているのかも?