前作「この世界の片隅に」公開から早3年。前作では大幅にオミットされていたリンに関するエピソードなどが追加されたアッパーバージョンとして帰ってきました! 追加シーンはなんと40分にも及ぶのだとか!? この3年の間に実写版なども放送されており、大体の流れは把握しているのですがアニメでどのように表現されているのかが見どころです。
あと上映時間が3時間ぐらいあるので念の為通路側の席を確保しましたw
前作からの追加変更点
・学校ですずが鉛筆を落とすシーン追加
・小松菜を植えるシーン追加
・産婦人科に行ったシーンの補足&リンとの会話シーン追加
前作では2人分食べるところから産婦人科に行って夕食でオチが付く箇所の流れが初見では分かりづらかったですが、今作ではしっかり説明されていますので問題ないでしょう。前作に慣れているとテンポが悪く感じるかもしれませんが。
・納屋で茶碗を発見するシーン追加
おばさんたちが周作とリンのいざこざについて口を滑らすシーンも追加されていましたね。
・ノートの切れ端の意味に気付くシーン追加
竹を切っているときにパズルのように閃いたすず。前作では意味深なノートが出てきましたが結局触れられなかった部分ですね。
・夜の営みのシーン追加
ほんの少しだけですが家族で行ってるとちょっと気まずい空気になるかもw
天皇陛下も上映会でこのシーンをご覧になられたんだろなぁ。
・テルちゃんとの会話シーン追加
はなざーさん登場!かわいらしい声の遊女を演じてられましたね。心中に突き合わされたという重い話がありますが、それが原因で肺炎を起こして亡くなったようなものでやるせないですねぇ。得意の絵で励ますすずとそれを見て喜ぶテルちゃんが微笑ましかったです。このときのすずは竹槍を持っていてどう見ても討ち入りでしたw
・花見のシーン追加
キービジュアルやPVなどでも印象的な桜のシーン。前作でも登場した艶紅はここでテルちゃんの形見として受け取ったものだったんですね。何気に周作もリンと顔合わせてましたね。
・工場のシーン追加
エンジンのシーンを見ると紅の豚を思い出します。
・枕崎台風のシーン追加
すみちゃんからのハガキもこれで回収。
・壊滅した遊郭へ行くシーン追加
壊滅した朝日遊郭の瓦礫の中にあの茶碗がありましたね。
リンの消息についてははっきりとは触れられていませんが絶望的かも……
・知多さんが歩くシーン追加
あれは白内障になってしまっているのだとか?
序盤にもちょくちょくと追加シーンがありましたが、やはりリンが登場する中盤辺りから大きく換わっていましたね。他にも細かいところが替わっていた気がするのですが、前作の視聴から割と間が開いてしまっているのでちょっと曖昧なところもあります。
帰宅後、早速前作を見直したのですがここでようやくテルちゃんの名前が前作の時点で登場していたことに気付きました。前作でも説明が無いなら無いで問題ないシーンもあったのですが、今回それらが繋がってくるカタルシスが味わえました! 逆に前作のテンポに慣れているとシーンの繋ぎ目に違和感を感じてしまう箇所もありましたがどちらが良いかは好みによるかな……?