ターミネーター2には並々ならぬ思い出があります。初めて観た液体金属のターミネーターT-1000の衝撃は未だに忘れられません。恐らく洋画の中で最も観た回数が多く、好きなのはターミネーター2でしょう。しかし、2のあとにも色々な作品が出たものの尽くこけてしまい残念な思いをしていました……
しかし!今作ではジェームズ・キャメロンが制作に復帰、アーノルド・シュワルツェネッガーのみならずリンダ・ハミルトンまで登場するとのこと。2の正当な後継を謳っているとのことで今度こそ信じていいんですよね!?
ということで早速観てきました!
本編
開幕衝撃シーン!
1998年、サラとジョンがメキシコの海岸で休息していたところ、実はもう1体いたT-800にジョンはあっさり殺されてしまいます。スカイネットこそ誕生しなかったものの、ジョンの出番はここまでに…… これは悪夢の演出みたいなものかと思いきや現実に起きたことのようです。
未来から送り込まれたターミネーター?
例によって未来から2体送り込まれてくるのですが、やはり片方は味方のようですね。グレースはとてつもない身体能力で元ターミネーターなのかと思いきや強化人間の模様。代わり全てを攻撃に割り振った代償として、数分で動けなくなってしまうようです。
かたや敵のターミネーターであるRev-9は骨格を液体金属で覆っているというT-Xの系列でありながら骨格と液体金属に分離して行動することができるというT-800とT-1000のいいとこ取りをしたような強敵です。実質2体のターミネーターがいるようなもの。こいつはヤバいぜ!
(なんでいつも1体しか送り込んでこないのかというツッコミはさておき。)
Rev-9が襲ってきたのが工場ということもあり、1のラストでお馴染みのプレス機で潰すという技がいきなりの登場! 当然序盤で登場した技が通じるわけもなく、ただただ逃げ回るしかないダニーとグレース。
サラ・コナー登場!
カーチェイスによって追い詰められるダニーとグレース。絶体絶命のところで助けに来たのはサラ・コナー! おおおおお、かっこいい!!!武器の使い方も本当に様になっていますね。 謎のメールによってターミネーターの出現を察知して、狩っているとのこと。
グレースはサラのことは知らないようで、スカイネットが阻止された未来から来たようですね。まあ結局のところ、スカイネットの代わりにリージョン(詳細不明)なるものが登場し、人類撲滅が行われるようですが。サラが伝説の人物では無くなっているというのはちょっと寂しい気もします。
サラはダニーを昔の自分と重ねたようですが、その後ダニー自身が救世主であること、グレースがダニーに拾われて育てられたことが明かされます。
良心に目覚めたターミネーター
目的の座標にあった家を尋ねるとそこにいたのはあのときジョンを殺害したT-800でした。これまでサラに手引きのメールを送っていたのも今はカールと名乗るこのT-800だったのです。ジョンの抹殺が完了したあと目的を失い、そこで現在の妻子に出会って養父となり良心に目覚めたとのこと。ジョンを殺されたサラの気持ちも理解できるようになったようです。2でも少しずつ人間らしくなっていく過程が描かれていましたが、ここまでのことが学べるんですね。
任務を完了したあとどうするかは特に決められていないんですね。2のラストで溶鉱炉に沈めるときも「自分ではできない」と言っていたので、例え任務が完了しても自分自身を破壊することは禁じられていると考えられます。(ロボット三原則的な?)
※ ところで「T-800は重量が1トン近くある設定だったはず。ベッドが壊れるのでは?」と思っていたらちゃんと説明がありました。どうやら体重は180kg、そして妻との肉体関係は無いとのことです。随分軽量化されてたんですね……
このときのために武器を大量に備蓄しており、ダニーも使い方を教わります。サラのスパルタ教育がちょっとシュールなシーン。
出発時、サングラスを付けなかったのも人間味あふれる演出ですね。
カール大活躍!
72歳とは思えないアクションを見せてくれるシュワルツェネッガー。ダムのシーンからのターミネーター同士の戦いは迫力満点!しかしやはり旧型、T-800はどんどん劣勢に。Rev-9を機械に巻き込み、大ダメージを与えたところでグレースの命であるエネルギーソースでとどめを刺すことに成功しました。
ラストシーンである子供時代のグレースを見つめるダニーは2の幻のラストシーンを彷彿とさせます。ダニーも今回の戦いで戦士として目覚めたようですね。
所感
これぞ2の正当な続編!ということで滅茶苦茶面白かったです!!!あっという間の2時間でした。事前の告知通り、間に3作あったのは完全に無かったことになっていますね。特に3でサラが死んでいる設定は完全無視w とはいえ、当時まだまだ珍しかったCGのインパクトやかなり強い思い入れ補正のある2を超えることは不可能に近いというのが正直なところではあります。
いきなりプレス機で押しつぶしたり、カーチェイスやヘリが出てきたり、大量の武器を用意していたり、サラとダニーで見下ろすカットが出てきたり、金網越しに見るシーンや最後は車で去っていくところなど。1と2のオマージュ的なカットが多かったですね。良く言えばファンサービス、悪く言えば焼き直しが多いってことでしょうか。ついでにシルバーマン博士も出してほしかったw
ジョン・コナー役のエドワード・ファーロングも出演するとのことでしたが、まさかのチョイ役でした……
ところで今回は吹き替えで観たのですが、グレースの声が少佐っぽいなぁと思っていたらやっぱり少佐(坂本真綾)でした。ちなみにダニーはあやひ(高垣彩陽)でしたね。
吹き替えだけどところどころ字幕になっていましたが、あれはスペイン語かな? メキシコが主な舞台ですからね。そういえば1と2にもスペイン語のシーンがありましたよね。
↓2019年11月13日追記: やはりスペイン語のようですね。あやひのブログに「スペイン語にも挑戦した」とあります。
この調子で続編も期待したいところですが、さすがにネタ切れ感は否めないかも知れません。