東京の弥生美術館の「ニッポン制服百年史」に行ってきました。この手の施設は月曜が休館日なので、関東のイベントに行った帰り道で寄るということが難しいんですよね。そんなわけで武道館前日入りとなった今日、やっと行くことができました。
上野駅から蓮だらけの不忍池の横を通り……
紫陽花の季節!
不忍池をぐるっと回って……
弥生美術館にたどり着きました。
ひっそりとした佇まいです。
弥生美術館には3つの展示フロアがあり、更に隣の美術館(2フロア)とも繋がっています。
第1フロア
せーふくの歴史や写真、実物の展示などせーふくに対する造詣が深くなるコーナーです。
大正時代
大正時代に導入された日本初の女子せーふく、そのワンピース型の服は現代でもデザインがほとんど変わっていないようです。当時の写真と現在の現物を見比べると襟の形などが少し違うものの、ほぼ当時のままというのがわかります。
1930年代
昭和に入ると岡山の児島などがせーふく産業で躍進を始める。埋立地と綿の相性が良かったからとのこと。先日ツイッターで話題になっていた児島学生服資料館がまさにその児島のようですね。
この時代には早くもセーラー服が人気。ほかにもジャンパー型(たまこが着てるやつ)もこの時代にはあったものの、セーラー服のほうが圧倒的人気だったようです。セーラー服黄金時代の幕開けですね。
1940年代
時代が時代なので、スカートではなくもんぺを履いている生徒や、あり合わせの服で登校する生徒も多かったみたい。
1950年代
現在の中学校の制度ができる。この年代まで来るとせーふくは高嶺の花ではなく、一般人が着られるようなものになったようです。
1960年代
化学繊維登場。あのカンコーが台頭してくる。岡山のせーふく生産量は日本一ィィィィィ!!!
1970年代
学生紛争でせーふく自由化が巻き起こる!おのれ、いらんことをw
1980年代
ツッパリブーム到来。常時腹チラでスカートがやたら長いセーラー服が流行った。
長いスカートと言うとスケバン刑事が浮かびますねぇ。
1980年代後半からブレザー&チェックスカートが登場。
スカートをかわいく彩るチェック模様はタータンチェックというそうです。イギリス的なアレですね。
1990年代
コギャルブーム到来。学校指定のアイテムを着崩すのが流行る。ルーズソックスとか流行ってましたね。あとヤマンバも。
うちの高校はそんなのとは全く縁が無かったような。そもそも事務員みたいな実にイケてないデザインでしたからねぇ。んなもん、社会に出たらいくらでも着られるだろうに。輝ける年代には相応しいデザインというものがあってだな……
2000年代
2000年代になると1周回って清楚な着こなしに戻る。オタ受けしますねw
2010年代
2010年代になるとまた緩い感じになって、パーカーを着込んだりとかするようになりました。靴もローファーからスニーカーへ遷移しつつあるようです。パーカー&せーふく女子はなかなかツボw
あと今時の学ランはあの邪魔くさいプラスチックのカラーが無くなりつつあるのだとか。いいなぁ。
第2フロア
こちらのフロアは漫画やアニメなどのメディアで扱われているせーふくがメインとなっています。
メディアで描かれたせーふくのコーナーに「ときメモ」「けいおん!」「ラブライブ」が展示されていました。
メディアと実際の学校のコラボ例も取り上げられていました。
・明石スクールユニフォームカンパニーとオサレカンパニーがコラボ 熊本県立芦北高等学校のせーふくとして採用。
とてもかわいいデザイン!せーふくに憧れて入学する気持ちがわかるような気がします。こんなかわいいせーふくに囲まれて男子生徒は何を思うのか。
・漫画「たいへんよくできました。」に登場するせーふくが京都市立京都工学院高校のせーふくとして採用。
実在のデザインがアニメなどに登場するのはそれほど珍しくないのですが、これはその逆のパターンのようです。
所感
平日の昼間だというのに実に幅広い年齢層の客が沢山いました。
みんなせーふくが大好きなんですね!俺もせーふくに対する造詣が深まった気がします。