さよ朝の鑑賞回数がついに10回を突破しました!
劇場で10回以上鑑賞したのは「けいおん(21回)」「ここさけ(42回)」に続き、3作目となります。最近では口コミが広がりつつあるのか、満席となっている劇場もちらほらあるようです。
そんなわけで、次回以降の鑑賞時により楽しむことができるよう、よくある疑問や小ネタ集をまとめてみました。これを読んでより一層さよ朝が楽しめたなら幸いです。
※ 明確な出典を記載しているもの以外は、筆者やネットに書き込まれていた考察を含みます。
あらすじ、及び感想はこちらの記事をご覧ください。
参考資料
よくある疑問
主要な登場人物の年齢は?
さよ朝ではどんどん時代が移り変わり、人々が成長していく様を楽しむことができます。公式設定を元に各年代ごとの年齢をまとめてみました。(公式設定資料集より)
※ その人物が登場していない年代については括弧で表記しています。
名前 | 出逢い ~イオルフ~ |
6年目 ~ヘルム牧場~ |
15年目 ~ドレイル~ |
21年目 ~メザーテ~ |
---|---|---|---|---|
エリアル | 0歳 | 6歳 | 15歳 | 21歳 |
マキア | 15歳 | 21歳 | 30歳 | 36歳 |
ラング | 9歳 | 15歳 | 24歳 | 30歳 |
デオル | 6歳 | 12歳 | (21歳) | (27歳) |
ディタ | (1歳) | 7歳 | (16歳) | 22歳 |
ミド | 28歳 | 34歳 | (43歳) | (49歳) |
イゾル | 28歳 | 34歳 | 43歳 | 49歳 |
ディタは初登場時7歳、エリアルのひとつお姉さんです。
ミドは初登場時、28歳とかなり若いですね。
ということはラングが産まれたときは19歳!
イゾルとミドは実は同い年なんですね。
イオルフとはどんなところ?
建物は石灰岩を削って作ったもの、水は魚も住めないほど綺麗とのことです。「イオルフは一般の人はたどり着けない」という設定もあります。(公式美術画集より)
つまり、レナトを持っているメザーテしか他にたどり着けるものはいなかったということですね。イオルフとのハーフであるバロウが外の世界との接点になっていたと考えられます。その閉ざされた世界での生活とはどのようなものだったのか、想像してみるのも面白いです。
ラストカットではヒビオルの塔は廃墟になっていますし、池に魚もいます。イオルフの混血も進んでいろいろな髪の色の人間がいるとのことです。(公式美術画集より)
どれぐらいの年月が経ったのかはわかりませんが、「レナトと一緒にいるのはレイリアなのかな?」とか、「茶髪の子はメドメルの子孫なのかな?」とか想像が膨らみますね。ラストシーンでバロウはターバンをしておらず、マキアも髪を染めていなかったのでイオルフがそれほど奇異の目で見られることが無くなってきているのかも知れません。
イオルフが石をベースにしているのに対してヘルム牧場は木をベースにしています。ヘルム牧場での家の建て方なども設定がちゃんとありますよ。
赤目病とは一体何?
マキアが外の世界に出るきっかけとなったレナトの赤目病。こちらについても設定があります。レナトの火を噴く仕組みが暴走して発火してしまうとのことで、かなり科学的な詳細が記載されています。(公式設定資料集より)
是非確認してみてください。
マキアの髪の色が変わったのは何故?
この世界には金髪はイオルフしかいないらしく、そのままだと非常に目立つからです。(公式設定資料集より)
ヘルム牧場で暮らし始めてすぐに髪を茶色に染めているシーンが出てきますが、初見では髪染めと気付かない人も多いようです。このシーン、マキアが下着姿で色っぽい表情をしており、それを見たラングが顔を赤らめています。この時点でラングはマキアを意識しているのがわかるほか、中盤の告白シーンへの伏線ともなっております。
「ラングは幼い頃から恋心を抱いていた」という設定もあります。(公式設定資料集より)
髪の色が金髪に戻ったのはクリムにさらわれてから6年後、クリムに茶髪の部分を切り落とされてからです。
バロウと長老(ラシーヌ)の関係は?
劇中でバロウがラシーヌを呼び捨てにしているシーンがあり、そこはかとなく関係性を匂わせていました。本編においてそれ以上の情報はありませんでしたが、実はこの二人、異母兄弟という設定があるようです。ラシーヌのほうが姉のようですね。(公式設定資料集より)
エリアルを看取ったあと、掛けてあげてた布は何?
マキアが絡まってレナトに運ばれ、その後の発火で焦げたヒビオルです。中盤の火事になりそうなシーンで使った布と勘違いされている方も多いようですが、柄や焦げ方が全く異なります。最後の回想シーンでもこの焦げたヒビオルが登場しますので次回以降の鑑賞ではそこも確認してみるとよいですね。
他のイオルフはどこに行ったの?
劇中でも設定資料などでも触れられていないので想像するしかありません。イオルフの女性の中でたまたま妊娠したのがレイリアであとは処刑された説、そもそもレナトでは大人数を運べなかったのではという説もあります。ヒビオルで情報を広めていたことから生き残りはあちこちに散らばっているものと考えられます。
クリムの仲間はフードを被っていてわかりづらいですが、全員男性のようです。(公式設定資料集より)
イゾルはレイリアに対して恋愛感情を持っていたの?
特別な感情は抱いているが、連れてきたことに対する罪悪感のようなものが大きいようです。ちなみにイゾルはもともと植物学者になりたかったが、家庭の事情で軍人になったという設定もあります。 (公式設定資料集より)
レイリアの飛び降りは自殺だったの?
なんと、スタッフの間でも意見が割れているようです。(座談会本より)
岡田麿里さんは自殺という考えは無かったっぽいです。「レイリア、飛んで!」とマキアの声が聞こえますが、これが空耳かどうかもスタッフの間で意見が割れているのだとか。(ユリイカより)
レイリアがあの行動に及んだのはメドメルに「あなたは誰?」と聞かれて自分の思い込みの間違いに気付いたから、メドメルにこれから先の人生で自分に縛られてほしくないという願いがあったようです。(ユリイカより)
そしてメドメルはあのあとどうなったのか。古の力を使ったメザーテを断罪するという大義名分で攻め込んでいたので、イオルフの血を引くメドメルが酷い目に遭わされることはないと思いたいです。逃げた連中は処刑でw
ラストシーンは何年後?
明言はされていませんが、40年後(エリアル60歳)ぐらいなのではないかと考えています。時代が時代ですし、農作業をやっていると実年齢よりも老け込んだりしますからね。
エリアルの孫(マキアの曾孫)のリリィは6歳のようです。6歳の頃のエリアルそっくりでとてもかわいいですね(髪留めはディタと同じ)。 その無邪気な姿を見ていると泣けてきます。マキアもその姿を見て小さい頃のエリアルを思い出していたように見えます。マキアにタンポポを渡してとてもご機嫌なリリィですが、あの後おじいちゃん(エリアル)との別れを体験するんだろなと思うと少し切なくなりますね。ディタが亡くなったのは3年前、つまりリリィが3歳のときになりますが、その時のことは覚えているんでしょうか。
リリィの母親である女性(ミリア)はディタの出産シーンで産まれた子供で間違いないようです。(公式設定資料集より)
ミドたちが住んでいた家は同じ敷地内に建物が増築されています。
次回以降の鑑賞ではそういった変化も見てみるとよいですね。
「マキアを守る」という約束はどうなったのか?
エリアルは「今の俺じゃ守れない、それどころか傷つける」とマキアの元を去っていきます。しかしマキアは終盤で「エリアルは嘘つきなんかじゃなかった」「一人になって自分のことがよくわからなくなってもエリアルのことを思い出すと私になれた」と言っており、物理的には離れていても精神面でエリアルに守られていたと考えられます。それに、これから実際に守っていけそうってタイミングでマキアは去っていってしまいますからねぇ……
ちなみにこの二人、恋愛感情的なものもゼロでは無かったようです。去り際に「母さん」と呼ばれたのは心情的には「振られた」ようなものとのこと。(パンフレットより)
マキアは何故何十年もエリアルに会いに行かなかったの?
「ディタよりも見た目が若いマキアが出入りしていると奇異の目で見られる」というのが大きな理由として考えられます。エリアルたちの情報はバロウから仕入れていたのかも知れないですね。
小ネタ集
ここからはトリビア的なものを列挙していきます。
エリアルの赤ちゃんの声は本物の赤ちゃんが演じている
「まま」と呼ぶシーンは実は「まんま(ご飯)」と言っているそうです。(『さよ朝』制作ブログより)
ここだけ声の雰囲気がちょっと違うのはたまたま発したのを使ったとかそんなところでしょうかね。
メザーテに城門ができたのは物語中盤から
終盤、大砲によって倒されるシーンが印象的なメザーテの城門ですが、よく見ると序盤では存在していないことがわかります。古の力に胡座をかいていたが、危険な状態になりつつあったので慌てて作ったようです。(公式設定資料集より)
メザーテはカルデラの地形を利用しており、一応入口付近で他国の船を拒むようにはなっています。周囲も高い山で囲まれていて天然の城壁となっています。まさかそんなところから攻められるとは思ってもいなかったみたいですね。(公式設定資料集より)
イオルフは結構頑丈?
上空から落下したり、馬に乗ってるときに顔面から着地して逆エビ反りになってたり、崖から転げ落ちたり…… いろいろあってもピンピンしているイオルフ、というかマキアが頑丈なのでしょうか。ほかにも、レナトに追いかけられるシーンでは目の前に出てきた足をとっさに飛び越えたりと、意外と身体能力も高そうなことが伺えます。
レイリアが頭に着けていた青い花はイオルフだけに咲く花
フィモネラをイメージしてます。夜に光る、花弁が舞い上がるイオルフだけに咲く花です。ヒビオルの染料にも使われます。#さよ朝 #さよ朝みた #さよならの朝に約束の花をかざろう #長老のスリット https://t.co/hNyBXmhgEq
— 東地和生 KazukiHigashiji (@Higashiji) March 16, 2018
フィモネラをイメージしてます。夜に光る、花弁が舞い上がるイオルフだけに咲く花です。ヒビオルの染料にも使われます。
東地和生さんのツイートより
ツイッターではフィネモラと書かれていますが、恐らくネモフィラのことだと思います。ネモフィラには「可憐」という花言葉があり、レイリアにぴったりの花ですね。
ラストシーンで印象深いタンポポの花言葉は「真心の愛」「別離」です。これまたさよ朝のテーマにぴったりですね。
マキアの身長は150cm
女性としてはごく普通の身長ですね。バロウもそれほど背は高くありません。アジア系の人をイメージしていたのだとか。(公式設定資料集より)
公式設定資料集にはとても詳しい比較図が載っています。
是非ともご覧ください。
酒場でラングと一緒にいたのは上官
ラングがマキアに気付き、マキアはびっくりドンキーなメニューから手を離してしまいますが、そのときメニューを支えていたのはラングの上官です。(公式設定資料集より)
最後に
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まとめは以上です。これを読んで公式設定資料集や公式美術画集に興味を持った人は是非読んでみてください。さよ朝の世界がもっと楽しめるようになりますよ。