結論から言うと「WindowsSDKをアップデートしろ!」です。
事の発端
最近VSCodeを使い始めたのですが、「IDEを使えない案件の場合でも慣れ親しんだVisualStudioライクなインターフェースでコーディングができる!」ということでとても気に入っておりました。
でも一つ欠点があるんですよ。それはインテリセンスがイマイチ賢くないってこと。例えばポインタ型の変数の後ろに “.” を書いてもメンバ候補が開いてしまいます。本来なら “->” を書いたときだけ開くべきです。そのメンバ候補もソース上に存在するあらゆるシンボルが列挙されてしまっているという有様で、「まあビルドをしていない以上、文脈を理解するのは難しいのかな?」と思っていました。
だがしかし!
衝撃の事実が発覚!
業務都合でもうひとつのPCにVSCodeをインストールしたら、なんとインテリセンスがめっちゃ賢い!!!ポインタ変数の後ろに “.” を打ってもちゃんと無視してくれますし、何よりメンバ候補の列挙が的確!!!なんだこれは!どちらのPCも同じWindows10なのに挙動が違いすぎるだろ!!!
完全アンインストールを試してみたが……
こういうときまず試すのが再インストール、なのですがどうもアンインストールを実行しただけでは拡張機能などのデータが残ってしまう模様。
↓というわけで下記のサイトを参考に完全アンインストールを行い、その後再インストールを行いました。
でも挙動はかわらず。ぐぬぬ。
違いは何だ?
両者の環境の違いは何なのだ?と調べているとあることに気付きました。どうもインテリセンスが賢いほうの環境には下記のフォルダが存在するようなのです。
“C:\Program Files (x86)\Windows Kits\10\Include\10.0.14393.0”
このフォルダにはincludeファイルなど、開発に関わる重要なファイルが収められています。インテリセンスが賢くないほうの環境には “10.0.10240.0” までしか存在しません。
もしやこれか?
ちなみになんでそんなことに気付いたのかというと、インテリセンスが賢くないほうの環境ではなぜか開けない標準ヘッダがあったからなのです。賢いほうの環境では普通に開けていたのでそのファイルのパスを探ってみたわけです。どちらも同じようにVisualStudio2015が入っているにも関わらず不思議なもんですね。
WindowsSDKのバージョンアップを試す
↓マイクロソフトのサイトから最新のWindowsSDKを入れてみました。
するとあら不思議、インテリセンスが賢くなりましたとさ!
めでたしめでたし。
VSCodeは最新版がUbuntu14で動かなくて嵌ったり(16にしたらいけた)と、何かと最新の環境を要求してくるようです。アグレッシブに最近機能を使いまくってるんでしょうかねぇ……もしおかしいと思ったら色々最新版にアップデートしてみると治るかも?