鳥山明原作のアニメ映画「サンドランド」。他の映画を観に行ったときにPVは何度か観ており、評判も耳には届いていました。しかしながらその頃には既に上映は朝一の1回だけといういつものTOHOシネマズになっておりタイミングを逃した上に上映終了も早々に決まってしまった!ということで滑り込みで観てきました。
/#鳥山明 を体感せよ!!
\映画『SAND LAND』本編冒頭約15分を
9/30(土)まで期間限定YouTube公開中🎥ベルゼブブ・ラオ・シーフの関係性を形作る重要シーンをたっぷりお見せします😈
スイマーズ・パパ役 #杉田智和 さん代読による、原作者 #鳥山明 先生からの直筆コメントも必見です!!#SANDLAND
— 映画『SAND LAND(サンドランド)』公式 大ヒット上映中 (@sandland_pj_jp) September 1, 2023
冒頭15分が公開されています。典型的な「評判は良いけど動員数はいまいち奮わない」タイプの作品のようですね。
特典
↑アートボードはかなりしっかりした作り。
↑スーパードラゴンボールヒーローズ バトルカード:ベルゼブブ
感想
一面砂漠の世界、水を手に入れるのも一苦労。このシチュエーションは同じ鳥山明原作の「PINK」を思い出します。東映アニメフェアで同時上映『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』『剣之介さま』でしたね。帰りは子供にとってはごちそうのマクドで楽しかったなぁ。という話はさておき、PINKもオチは水源となる雷様の子供を閉じ込めていたって話でしたね。通貨の単位はゼニーでドラゴンボールとの共通点が。ということはペンギン村もこの世界のどこかに!? (あとで原作を確認したところ、原作には日本の名前が出ており、通貨の単位も円でした。)
鳥山明の作品らしく、いろんな種族が当たり前のように登場。一反もめんやカッパ、ゴースト、サイクロプスみたいなのとかバリエーション豊か。ベルゼブブを始めとする魔物たちはゲームで遊んでいたり交渉時もゲームに釣られたり、車や戦車の運転に夢中になったり人間臭いw それどころか殺しはやらず人間よりも余程純粋な存在、魔物の悪評も人間が広めたものとのこと。とにかくベルゼブブとシーフの会話がテンポよくて漫才みたいで面白い!
メカデザインのセンスも秀逸! 特に戦車がかっこいい!! メタルスラッグに出てきそう。 戦車のドンパチシーンも非常にできが良く、格闘戦も大迫力! キャラクターも個性的かつ親しみやすい。というか登場人物がほぼオッサンとジジイ。女性キャラはラオの奥さんや水着のお姉ちゃんがちょっと出てくる程度。なのになんでこんなにも面白いんだろう。中でもシバは元国王軍の将軍というだけあって戦車を乗りこなし、戦術にも長けるという魅力あふれるキャラ。理詰めで敵を追い詰めていくのにどんどん引き込まれます。ベルゼブブも悪魔らしくかなりの強さ。キレたときはスーパーハイテンションっぽい感じでした。
人間と魔物が手を組み異文化に触れつつ冒険を進め、真相が明かされるに連れて敵だった相手が味方に付き、最後は悪いやつをぶっ飛ばしてスカッとする! 「そうそう、こういうのでいいんだよ」と言いたくなるような王道かつわかりやすい展開。それでいて重めの話も盛り込まれており、これらをよくぞ2時間にまとめたという非常に完成度の高い娯楽作になっています。評判が良いのも頷けますね!
改めて自分の目で観てその面白さに驚きました。急遽午前休を取って観に来た価値は十分すぎるほどありました。こんなに面白いのに布教する間もなく今週で終了する劇場が多いようです。もっと早く観に行くべきだったなぁ(´・ω・`)