隠し事
砂沙美の両親にさそわれ美紗緒は一緒に旅行にでかけた。その日の夜、砂沙美の両親
とは別の部屋で砂沙美と美紗緒は寝ていた。
「砂沙美ちゃんのパジャマかわいい。」
「でもどうしてニンジン模様なの。」美紗緒は無邪気に聞く。
「なんとなく。でも魎ちゃんも気に入ってくれているの。」砂沙美は答える。
「そういえば魎皇鬼君はどうしたの。今日はいないの。」
「魎ちゃんの事なんて知らない。」
「けんかしているの。」
「そうじゃないけど。」なんか歯切れの悪い砂沙美だった。
「ふーん。砂沙美ちゅわーん。ミサに隠し事はナッシングよ。」
「いつの間にでたのよ。」
「にょほほほ~。そんなスモールな事はこの際ノープロブレムよ。」
「それはそーとして砂沙美ちゅわん。そのニンジンパジャマは自分を食べて欲しいと
いう願望のあらわれ。」
「ミサ。変なこと言わないで。」ちょっと顔を赤らめる砂沙美。
「それはそうとして、今は二人のラブなタイムよ。」
「ミサ、ところでその寝間着はなんなの。」無理やり話題を変える。
「セクシーでしょう。」
「いや、なんというか。」ひまわりの絵が書いてある浴衣を見て。
「いつもの方が露出が多いような気が。」
「まだまだチャイルドだわね砂沙美ちゅわん。これぐらいの方がうけるのよ。」
「誰にうけるの。」
「ふっふふ。では続きをするわよ。」
「そこまでだ。ミサ。」
「魎ちゃん。」
「きたわね。おじゃま虫。でも、ここの規定をちゃんリーディングしたの。」
「寝具を纏ったガールなのよ。けものコーナじゃナッシングよ。」
「それで魎ちゃん一緒にきたがらなかったのね。」
「そういう事なんだ砂沙美ちゃん。別に用事が他にあったわけじゃないんだ。」
「でも、砂沙美さびしかったよ。魎ちゃんの馬鹿。」
「ごめん。それじゃ、サミーに変身だ。」バトンを渡すが、
「まて、魎皇鬼。また嘘をつく気か。」留魅耶が颯爽と跳んできて、
「ひかりと会ってたくせに。」とぼそっと言う。
「サミーだまされちゃだめだ。ミサの心理攻撃だ。」おおあわてで言い訳するが、
「魎皇鬼君。嘘はやめて。嫌なことを思い出しちゃうから。」魎皇鬼に泣きつく美紗
緒。
「ミサなんかもういなじゃない。魎ちゃんひどいよ。砂沙美信じていたのに。プリテ
ィーコケティッシュボンバー。」光が魎皇鬼に直撃した。
「うまくいったね。ミサ。」
「あたーしのオペレーションに間違いはナッシングなのよ。」
「これで次回からの投稿は魔法少女ピクシィミサだね。」
「にょほほほほ。」勝利の高笑いをしていると
魎皇鬼がぼろぼろになりながらやってくる。
「ミサ、これを読むんだ。」
「まだ生きてたの。でも、ミサたら優しいからとどめをさす前にリーディングしてあ
げるわ。」
「ふむ、ふむ。1 同盟参加資格 砂沙美ちゃんもしくは美紗緒ちゃんに萌え萌えで
あること。これがどうしっていうの。」
「つまりこの文書の作者は同盟資格がないんだよ。」
「えっ。」
「ミサのみに萌え萌えな変人ではダメなんだよ。」
「そんな~。」崩れ去るミサ。入れ替わりに砂沙美が登場する。
「よかった。これで魔法少女プリティサミーを続けられるね。魎ちゃん。」
「さっきはごめんね。でもね、魎ちゃん。ひかりちゃんと会ってたぐらい別に隠すこ
とじゃないじゃない。どうして。」
「詳しく説明すると投稿規定Bの1に違反するから言えない。」
「砂沙美、子供だからわかんない。」
「砂沙美ちゃん。そんな事よりそのパジャマ似合っているよ。」
「もう魎ちゃんたら。」顔を赤らめる砂沙美。でも砂沙美を見ている魎皇鬼の表情は
どこか冷淡だった。
(終わり)
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