ちゅんちゅん……
別に『中』がトイツになったわけではない。
漫画的手法で朝と言えば雀の鳴き声で始まる、と
憲法1024条で決まっているのである。
それはともかく。
とんとん……ぐつぐつ……
コレは前述に併用されている『朝食の支度』の音である。
つまり。
朝であるっ!!
美沙緒は昨日から砂沙美の家に泊まっているのだ。
昨晩の「一緒にお風呂入ろう☆」とか「一緒に……寝よ……」
などという、めくるめく『どきどき☆パジャマNight』は
読者諸兄の想像と妄想に任せるとして。
一部残念な声も挙がるかも知れないが、取り敢えず朝なのだ。

「砂沙美ちゃん、いつもこんなに色んなコトしてるの?」
「へへ……まーねぇ(テレテレ)」
「すごいな……」
「そんなことないよ。美沙緒ちゃんだってやればできるよ」
「ううん。凄い凄い」
「あ……美沙緒ちゃん、お鍋味見てくれる?」
「わ…わたしで良いの? 味、変になっちゃうかもよ……」
「へーきへーき」

 と、まぁこんなのどかな雰囲気だが、この約一時間後には
その鍋からラブラブモンスターが現れるとは、この時には
津名魅様ですらそりゃあもぉ全く気付かないのであった……
                    <唐突に終われ>

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